●Contents 7 Hauser blocｋ ochiai <2009/05/10>

落合は木漏れ日の町

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東京ウエストサイド物語
Tokyo west side story

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神田川・の・ほとり・東京・新宿区・落合・・・この町の「暮らし」と「ロマン」と「ヒストリー」

落合-木漏れ日街道
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落合は木漏れ日の町
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落合
この町を歩くと
いつも
あの頃に出会う
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桜の季節が過ぎると
町も
部屋も
みんなの顔も
萌黄の薄明かりに染まる
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落合は
木漏れ日の町
路地があって・坂があって
陽だまりの中を「想い」と「面影」が行き交う
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落合は
風の往く町
この町を歩くと
いつもあの日の風に出会う
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春風も
涼風も
木枯も
●
みんな
あの日の光と影を匂わせて
吹き過ぎていく
今年も
また
逢いましたね
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落合は
夕焼けの町
遊びつかれて見上げた空は
全空
茜
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家路は紺青の彼方の
ともし火
ひとつ
みんな帰っていった
そのあとの
燃え落ちた
あの日の夕映えは
今
何処へ行ったのでしょう
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落合は
かがり火の町
●
昭和２０年5月25日
未明
この町は
戦火に焼かれました
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あの道も・この道も
炎
の
道
アスファルトは熔け
倒れたひとを焼いた
●
あの日の
子供も
母も
胎児も
煙火にむせび涙した子等も
それを
護ろうとした人々の思念も
まだ
この町の
数十センチ下の焦土の中に
眠っている
●
だから
五月の
宵闇の一隅を
私たちの焚くかがり火で照らしたい
鎮魂の
祈りをこめて
●
落合は
花の町
桜の季節が過ぎると
路地にも家々の軒先にも
小花が咲き
木々が芽吹く
●
小経は木漏れ日の街道となって
人々も
こどもたちも
自転車も
車椅子も
静かに行き交う
●
落合
この町を歩くと
いつもあの頃に
出会う
●
あの頃に
あの頃の
面影に
ま
た
出
会
い
ま
し
た
ね
・
・
・
！

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