●そうじ(掃除)の本
1. なぜ 今 「掃除」なのか! |
私たちは生きています 今 ここに 生きていることが 自分の意志なのか 自分の能力なのか それとも他の何者かに生かされているのか それはわかりません この地球に生を受け 育まれ 多くの人々や さまざまなものに 巡り遇い ふれあい “もの”のいのちの和(輪)のなかに 今 この身を置いています さあ 部屋の中に一人座って 静かに 身の回りの気配をうかがってみましょう 自分の体のすべてが 自分以外のなにかと接し ふれあっていることがわかりますね 肌は空気と接しています 肌は空気とともに 衣服の繊維とふれあっています その空気も 繊維も 水を含んでいます そして ほら みんな 暖かい光につつまれているでしょう あなたは 今 どこに座っていますか? 座布団の上ですか 畳の上ですか 絨毯の上ですか それとも木の床の上ですか? あなたは 今 “住まい”という空間の中にあって 全身で 外界と交流しています 目線を真っ直ぐに伸ばしてみましょう そこにあるのは家具ですか 壁ですか 窓ですか それとも窓の外の景色でしょうか? 窓がなくても あなたの心の目線は 壁やコンクリートを通して 遠くの世界をを視つめることができますね 瞑目して 頭上に意識の線を延ばしてみましょう 天井を通し 屋根を通し 意識の線は 天空に伸びる一筋の弦(いと)となって 風と 光に共鳴していませんか・・・? 私たち 生あるいのち と もののいのちを 全てを受け入れてくれる 容れもの中で育まれ 生かされているのではないでしょうか? もののいのち と こころの 触れあうところ そこに 無数の接点 接触面がありますね 万有の意志と力に繋がれているようですね 私たちが生きるかぎり 点と点 群と群 群と面 面と面 その ふれあいと共鳴を大切にしたいですね できることなら その空隙を 繰り返し 繰り返し 浄めて 浄めて 浄め尽くしたいですね 中に容れていただく いのち の ために |
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