Contents 2 sibunnho.mokujiroku <出版記録/内容紹介>

総合工学出版会 「四分法」(一)こなの小箱  も・

   
 

「四 分 法」 (一) こなの小箱

 
     
 

編  集 : 粉 体 工 学 会 

 
発 行:アイ・ティー・アイ(総合工学出版会)
「ま え が き」 より


 粉体工学会が現在のような形の会誌を発行することになったとき、論文や資料などのかたい″読物ばかりでなく、いわば休憩室のようなコラムとして、会員の投稿による粉にかかわる短い読物を四編集めて一頁とした欄を設けた。この頁を″四分法″と名付けたのは故沢畠恭(富山大教授)さんである。四分法とは多量の粉体材料の特性などを検査するときに、その本来の性質に関係ないように縮分して全体を代表するサソブルを得るための方法の一つである。すなわち、粉を平面に円錐状に体積させ、それを上から押さえて土俵のような円盤状としたものを中心から前後左右の四方向に分割する。その対向する二つのブロックをあわせて混合したものについて同様の操作を繰り返してゆく。このようにして全体を代表するサンプルを得ることが出来る。広範な分野を包含する粉にまつわる話を無作意に集めるという頁にはまことに適切な名前であった。

 その後、この頁はすっかり定着し、会誌を手にいれたらまず四分法から読むという声もよく聞かれるようになった。この頁をまとめて一冊の本にしたらという読者も多かったので、粉体工学会の設立三十五周年を迎えた一九九一年に記念事業の一つとしてこの小冊子発行が企画されたのである。
 しかし、会誌発行以来二十八年の間に掲載された数は千篇を越えるため当時の会誌編集委員から専門分野を異にする佐藤宗武(大阪府大、工)、中村康彦(大日本製薬(株)、村田博之((株〕神戸製鋼、現福井工大)の各氏にお願いして四名で200篇を選び、一篇一頁として本書とした。年代順に並べてみると、取り上げられた話題にも三十年近い時の流れを感じる。たとえば単位記号もμ
mを単にμとして記してあるがあえて訂正しなかった。

 粉体工学会会員は″粉″を取り扱う学会、業界の研究者、技術者を主体として構成されているが、いまこの本を読み返して改めて″粉″の関わる分野の広さを感じる。また、それ以上文学、美術、工芸さらに仏典から諺、民話、伝説などを通して造か古代から人間が粉に触れ、粉を見つめ、粉と共に暮らしていたことがわかる。この本を読まれた方々もどうかもう一度、身の回りを見直して一層粉体についての関心を深めて頂きたいと願うものである。

 最後に本書の発行に当たって終始尽力して頂いた総合工学出版会の宇田川嘉久氏に深く謝意を表する。

 平成四年十月一日

                            粉体工学会参事 荒川 正文

四分法 / も く じ

むら雨の つゆもまだひぬ まきの葉に 露たちのぽる 秋の夕暮
・粉 砕 事 始
・粉黛の仮の姿と思えども
・か ぞ え る
・た
・運
Grain
・蟻 じ ご く
・サ


・旅順港と閉塞隊
・関東ローム−Kannto-Loam
・台所粉体仕末記
・魏志倭人伝より
・一  繊  糎
・忍 者 と 粉
・砲艦サンバブロ
・映
・さ
・月面は粉だった
・ボ
・月面を飛ぶ粒子
・人類の足跡・
・月の粉体層の抵抗

・へ ろ 
・砂 剣 
・黄 砂 
・あらひこ(洗粉)
・圭
・花粉(ハナコ)
PowderPower
・塩
・河
・山
・どくだみと缶石
・ビーカーの縞模様
・漱石とパーチクル
・椿と漱石と寅彦
・大
・漢
・蒔
・粉筒(微量定量フィーダー)
・煙
・電
Wash Stand
・粉と夢の値だん
・台所粉粒体の嵩密度
・清
・ピントがぼけると円くなる
・化石とチキソトロピー
・藤原三代の石臼
・粉 
・河 鹿
・粉
・雑
・小
・日本の民話から
・に
・オ
・ブラジルの砂絵
・フ
Mr.Funtai
・す
・芋汁の粉体工学
1018, 10-18は何という?
砂漠の砂
という字
・砂
・白バイ、如意棒、ボールミル
・験  微  鏡
・粒
・サ
5
・ごまめの充てん率など
・俳句のなかの粉体
・川柳のなかの粉体
・俳句のなかの粉体(続)
・アルキメデス
・バイジンと粉じん
・古典寸読 万葉のウスとック
・「……のように」
・標
・砂

・害ある粒子のこと
・紙  の  砂
・滑
・分別収集のはしり
・白     墨
・スキーはなぜ滑るのか
・ダートコース
・ゴキブリ退治やエアロゾル
・砂
・ハ
薬局アレルギー
・ブ
・スカイダイビングと人間の終末速度
・人間の形状係数、Sphericity Ψ は?
・粒粒の美学(XIII
・粒粒の美学(IX
・粉  の  音
・粉
3センチ
powdery stiff ?
・人
・雪
・独創的なアイデアから実用化までの
 期間
・た た き 魔
・粉  末  酒
・粉体と分子の区別
・不
・あなたのRe 数は?
・後  始  末
・きつねとたねき
・抹     茶
・茶道と粉体工学
・壁
・「言葉の海」のなかの粉粒
・まぜながら族
・筆順のあやまり
・「しかしながら」と書くな
・一
・粒径の50歩、100
・易す易すと交じり合うったりイタシマセン
・鉛筆書きと「省時間」
・粒
・魚
・車
・鳴るまで待とう鳴り砂
・ク
・マ
・水車小屋の美しい娘
・ガリバー旅行記
・辞典作りの跡を見る(粉、粒から始まる語)
・辞典作りの跡を見る(powder の複合語)
・絵
Palong
・流 土(クイック クレー)
・寒  い  冬
・打 粉(うちこ)
・押しズシのレオロジー
9
・顕
・黄土染(はにふぞめ)
IPPM
・粉と人情(川柳から)
・天 角力
PPM
・パ
・ペーパーセメント礼賛
・顕微鏡とトルストイ
・蟻  の  手
・土
・ハワノタ鳴き浜
・密閉・気密・密封・遮光
・常温・室温・冷所 ???
・コーヒーのクリープが作る渦
・砂  の  女
・鳥取砂丘・風紋
・四  分  法
・乱  反  射
・からだの中での粉砕現象
・姫路城の姥ケ石
・楽譜に記されなかった一音
・塩の国と海底のガラスビーズ
・ワインはサハラを救うか
・男
・砂の箱寺田寅彦
・しんかい六000
・ビ
・「ベニスに死す」の砂時計
・クリーンルームのエアロゾル
・竹  と  篩
・和語・漢語・外来語(1
・米 調
・「 縄」
・粗
・粉と酒の日々に
・それ以外の形はとれない
・中国簡化(簡略化)漢字の塵(じん)
・スタートレックのフラクタル
・流砂 サーブル・ムヴァン
・フェク・フェク
・「自然が作った安息角」
・栗  一  粒
・八     星
・ワーズワース,レインボウ
・芥子劫と盤石劫
・アロマテラピー
・春がすみの午後
・タ
・黄     河
・揚  子  江
・湾     河
・沙     河
・人  媒  花
・沙漠,砂漠,土漠
・体内スイングミル

図書申込みについて
 
書  名四分法(一)粉の小箱  粉体工学会 編

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申込先:アイ・ティー・アイ(総合工学出版会)
 FAX].03−3361−7606  TEL.03−3361−7619
 E-mail : iti-cosmos@iti-cosmos.com
 出版事務センター:
 所在地:〒161−0034 東京都新宿区上落合1−6−1−100

 

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