粉体工学概論　 ＜出版記録・おもな内容＞

　　総合工学出版会　も・く・じ・ろ・く
　　●図書申込方法はこのページの最終欄をご覧ください！

　 　 　
　

「粉　体　工　学　概　論」

 　
　

　

 　
　

編　集/発行：（社）日本粉体工業技術協会　　協　賛：粉 体 工 学 会

 　
　

頒布所：アイ・ティ−・アイ (総合工学出版会)

 　
　

「序」より

 　
　

■　粉体工学全般にわたる大学学部または初心者用教科書的単行本で現在市販されているものは少なく、かつ古くなっておりますので、不便を感じている実情にかんがみ、今度各分野の専門家をわずらわせて、廉価で実際の現場技術者にも役立つことを念頭において編集してみました。

　 また個人でも容易に購入できる価格とするため、粉体工学情報センターの新規事業の一つとして補助していただくことにより時価の半額近い定価とすることができました。

　また早々に絶版あるいは増刷中止になるこのないよう独自の出版計画の下に印刷を進めました。

　21世紀に向かって大きく飛躍することが期待される粉体工学の基本事項の概略一冊にまとめましたので、充分詳細な記述にはなっておりません。また多くの著者による合作のため不統一内容とならないよう極力調整いたしましたが、内容の不備は編修の責任ですのでご助言を賜れば幸いです。改定の際の参考とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

　1995年3月

　編集委員代表　井伊谷　鋼一　（77歳）

 　
　
　

◆目　次　(内容項目）◆

 　
　
第１章 粉体物性と測定法　(Physical Properties and Measurements)

1.1 粒 度
　1.1.1 はじめに
　1.1.2 粒子径(Particle size or diameter)
　1.1.3 粒度分布(Size distribution)
　1.1.4 平均粒子径(Mean diameters)
　1.1.5 粒度測定法
1.2 その他の物性(Physical characterizations)
　1.2.1 粒子密度(Particle density)
　1.2.2 粒子形状(Shape of particle)
　1.2.3 粉体の濡れ
　1.2.4 ゼータ電位(Zeta potential)
1.3 粉体特性(Powder properties)
　1.3.1 凝集、付着、分散　(Agglomeration, Adhesion and Dispersion)
　1.3.2 粉体層剪断特性
　1.3.3 流動性(Flowability)
　1.3.4 粉体層充填特性
　1.3.5 粒子充填層透過流動
1.4 粒子の運動

第２章 粒子生成 （Particle Formation)

2.1 粉 砕
　2.1.1 単粒子の破壊と粒度分布(Size distribution)
　2.1.2 固体の強度と粉砕の物理学
　2.1.3 粉砕エネルギー
　2.1.4 粉砕機のエネルギー則と粉砕効率
　2.1.5 粉砕速度論(Kinetics of comminution)
　2.1.6 閉回路粉砕の設計(Design of closed-grinding system)
　2.1.7 粉砕機の種類
2.2 気中粒子生成(Formation of particles in gas)
　2.2.1 ガス−粒子転換プロセスによる粒子生成
　2.2.2 液滴−粒子転換プロセスによる粒子生成
2.3 液中粒子生成(Formation of particles in solution)
　2.3.1 化学的手法(Chemical methods)
　2.3.2 物理的手法(Physical methods)

第３章 分 級 (Classification)

3.1 ふるい分け(Screening, Sieving)
　3.1.1 ふるい網(Sieve surface)
　3.1.2 工業用ふるい機の特性
　3.1.3 処理能力の推定
　3.1.4 ふるいの分離粒子径
3.2 風力分級(Air or Dry classification)
　3.2.1 はじめに
　3.2.2 分級性能評価
　3.2.3 遠心風力分級(Centrifugal air classification)
3.3 湿式分級(Wet Classification)
　3.3.1 重力分級(gravitational classification)
　3.3.2 遠心分級(Centrifugal classification)
　3.3.3 湿式ふるい分け(Wet screening)

第４章 集じん (Dust Collection)

4.1 集じん機の形式と特徴
4.2 集じん率と部分分離効率(Collection efficiency and Fractional efficiency)
4.3 流通型集じん機(Flow through type dust collector)
　4.3.1 重力集じん(Gravitational dust collector)
　4.3.2 遠心力集じん(Cyclone)
4.4 障害物集じん機(Dust collector with collection obstacles)
　4.4.1 濾過集じん(Filtration)
　4.4.2 慣性力集じん(Inertial dust collector)
4.5 エアフィルタ(Air filter)
4.6 洗浄集じん(Wet scrubber)
4.7 フード(Hood)

第５章 固液分離 (Solid Liquid Separation)

5.1 濾 過(Filtration)
　5.1.1 ケーク濾過(Cake filtration)
　5.1.2 遠心ケーク濾過(Centrifugal cake filtration)
　5.1.3 濾材濾過(Filter medium filtration)
5.2 その他の湿式分離
　5.2.1 沈降分離・沈殿濃縮(Settling and Thickening)
　5.2.2 脱 水(Dewatering)
　5.2.3 圧 搾(Expression)

第６章 混 合 (Mixing or Blending)

6.1 混合の定義
6.2 混合曲線と混合機構(Mixing curve & Mixing mechanism)
　6.2.1 対流（移動）混合(Convective mixing)
　6.2.2 剪断混合(Shearing mixing)
　6.2.3 拡散混合(Diffusive mixing)
6.3 混合度(Degree of mixing)
　6.3.1 混合度の表示方式
　6.3.2 サンプリング
　6.3.3 混合状態の測定
6.4 混合操作条件
6.5 混合機の種類と分類
6.6 混合機のスケールアップ

第７章 混練・成形 (Kneading and Forming)

7.1 混 練
　7.1.1 はじめに
　7.1.2 混練物の種類と造粒・成形例
　7.1.3 混練度の判定(Degree of kneading)
　7.1.4 混練機の種類と要素
　7.1.5 混練機の選び方
7.2 成 形(Forming process)
　7.2.1 はじめに
　7.2.2 成形を支配する因子
　7.2.3 加圧成形(Pressing)
　7.2.4 押出し成形(Extrusion)
　7.2.5 射出成形(Injection molding)
　7.2.6 鋳込み成形(Slip casting)
　7.2.7 テープ成形(Tape forming)

第８章 造 粒 (Granulation)

8.1 はじめに
8.2 転動作用による湿潤粉体の凝集造粒
　8.2.1 粉体の凝集造粒現象
　8.2.2 転動造粒の特徴
　8.2.3 回転ドラム型転動造粒装置
8.3 スプレー加液による粉体の凝集造粒
　8.3.1 傾斜回転パン型転動造粒装置
　8.3.2 スプレー付流動層型造粒装置

第９章 乾 燥 (Drying)

9.1 湿り空気の諸性質
　9.1.1 湿 度(Humidity)
　9.1.2 湿球温度(Wet-bulb temperature)
　9.1.3 断熱飽和温度(Adiabatic saturation temperature)
　9.1.4 湿度図表とその使い方
9.2 乾燥材料の諸性質
　9.2.1 材料含水率(Moisture content)
　9.2.2 乾燥特性曲線(Drying characteristic curve)
　9.2.3 材料内水分の保有状態と移動
9.3 乾燥速度(Drying rate)
　9.3.1 定率乾燥速度(Constant rate of drying)
　9.3.2 減率乾燥速度(Falling rate of drying)
9.4 乾燥装置
　9.4.1 乾燥装置の分類
　9.4.2 乾燥装置の選定

第10章 焼成・反応 Heating and Reaction of Particles)

10.1 粉体の焼成・反応と装置
10.2 粒子の反応モデル
10.3 装置内混合モデル
10.4 充填層(Packed bed)
10.5 移動層(Moving bed)
10.6 流動層(Fluidized bed)
10.7 回転炉(Rotary Kiln)

第11章 輸送、供給、貯槽 (Conveying, Feeding and Storage)

11.1 輸 送(Conveyance, Transportation)
　11.1.1 ベルトコンベヤ(Belt conveyor)
　11.1.2 スクリューコンベヤ(Screw conveyor)
　11.1.3 チェーンコンベヤ(Chain conveyor)
　11.1.4 フローコンベヤ(Flow conveyor)
　11.1.5 バケットエレベータ(Bucket elevator)
　11.1.6 振動コンベヤ(Vibrating conveyor)
　11.1.7 空気輸送(Pneumatic conveyance)
　11.1.8 エヤスライド(Air slide)
　11.1.9 水力輸送(Hydraulic conveyance)
11.2 供 給(Feed)
　11.2.1 供給器が備えるべき条件
　11.2.2 ベルトフィーダ、チェーンフィーダ、スクリューフィーダおよび振動フィーダ
　　　　　　　　(Belt ,Chain ,Screw and Vibrating feeders)
　11.2.3 インゼクションフィーダ(Injection feeder)
　11.2.4 ロータリーフィーダ(Rotary feeder)
　11.2.5 テーブルフィーダ(Table feeder)
　11.2.6 フラクソ式、セラ式、およびブロータンク式各フィーダ(Feeder of Fluxo, Cera and Blow tank-types)
11.3 貯 槽(Storage)
　11.3.1 貯槽内の静止粉粒体の圧力
　11.3.2 粉粒体を排出するときの貯槽内の粉粒体の圧力

第１２章 計測・制御 (Measurement and Control)

12.1 はじめに
12.2 粉体計測の基礎
12.3 粉体計測の原理
　12.3.1 エネルギーの透過、減衰
　12.3.2 散乱、反射、回折
　12.3.3 電磁気現象
　12.3.4 確率統計現象
　12.3.5 音響現象
12.4 主な状態量のオンライン計測法
　12.4.1 粉体流量(Flow rate)
　12.4.2 粉体レベル(Level)
　12.4.3 粉体の水分(Moisture content)
　12.4.4 粉体の濃度(Concentration)
　12.4.5 粒 度(Particle size)
12.5 粉体供給制御(Feed rate control)

第１３章 粉体の安全対策 (Safety Control)

13.1 粉体層の自然発火(Spontaneous ignition)
　13.1.1 基礎方程式
　13.1.2 発火温度 Tsi　と誘導時間 Ti の予測
　13.1.3 熱的安定限界に関する注意と通気冷却の可能性
　13.1.4 自動酸化に関する特性値
13.2 粉じん爆発(Dust explosion)
　13.2.1 発火温度と最小着火エネルギー
　13.2.2 爆発下限、上限濃度、および限界酸素濃度
　13.2.4 圧力放散口の設計(Vent design)
13.3 粉体の健康影響
　13.3.1 はじめに
　13.3.2 粉体の身体への侵入(Penetration) と沈着(Deposition)
　13.3.3 呼吸器官に沈着した粉体の排泄(Clearance)
　13.3.4 粉体の暴露限界
　13.3.5 おわりに

第１４章 粉粒体シミュレ−ション(Simulation of Powder Process)

14.1 分 類
14.2 連続モデル(Continuum model)
　14.2.1 一流体モデル(One fluid model)
　14.2.2 二流体モデル(Two fluid model)
14.3 離散モデル(Discrete particle model)
　14.3.1 One-way method（一方通行法）
　14.3.2 粒子間衝突の扱い方
　14.3.3 粒子間接触の扱い方
　14.3.4 流体の運動計算
　		 　
　

◆図書申込みについて◆
　
●書　　名：「粉体工学概論」
●定　　価：2,500円（本体2,381円）（送料は頒布所にて負担いたします）
●10部以上一括購入の場合：割引特価：2,000円となります。
●大学生協をご利用いただいても結構です。書店扱いとして納品いたします。
● 図書申し込み頂きますと、請求書を添えて配本送付させていただきます。

■申し込み要項：
　1.図書名
　2.部　数
　3.図書送付先
　4.申込者名
　5.所在地
　6.電話・FAX.
　7.その他　（公費の場合、その旨ご明記下さい）

■上記をご明記の上、FAX.又はMail にて下記へお申込下さい。請求書を添えて図書送付いたします。

■申込先・頒布所：アイティーアイ/総合工学出版会
●〒113-0033　東京都新宿区上落合1-6-1-ドルチェ落合100
●TEL..03-3361-7619　　　FAX.03-3361-7606
●E-Mail.：　iti-cosmos@iti-cosmos.com
　		 　
　 　 　

　■■

●トップページへ戻る ●もくじろく／トップへ