Contents 7 Hauser block ochiai <2009/05/10>

落合は木漏れ日の町


東京ウエストサイド物語
Tokyo west side story


神田川・の・ほとり・東京・新宿区・落合・・・この町の「暮らし」と「ロマン」と「ヒストリー」


落合-木漏れ日街道
足許からのヒューマン・セキュリティー 「木漏れ日ネットワーク」
暮らしのステージ/ハウザブロック1-6-1 「ドルチェ落合」
「暮らし」 と 「ロマン」 と 「ヒストリー」 「東京ウエストサイド物語」

落合は木漏れ日の町

落合
この町を歩くと
いつも
あの頃に出会う

桜の季節が過ぎると
町も
部屋も
みんなの顔も
萌黄の薄明かりに染まる

落合は
木漏れ日の町
路地があって・坂があって
陽だまりの中を「想い」と「面影」が行き交う

落合は
風の往く町
この町を歩くと
いつもあの日の風に出会う

春風も
涼風も
木枯も

みんな
あの日の光と影を匂わせて
吹き過ぎていく
今年も
また
逢いましたね

落合は
夕焼けの町
遊びつかれて見上げた空は
全空

 ●
家路は紺青の彼方の
ともし火
ひとつ
みんな帰っていった
そのあとの
燃え落ちた
あの日の夕映えは

何処へ行ったのでしょう

落合は
かがり火の町

昭和20年5月25日
未明
この町は
戦火に焼かれました

あの道も・この道も



アスファルトは熔け
倒れたひとを焼いた

あの日の
子供も
母も
胎児も
煙火にむせび涙した子等も
それを
護ろうとした人々の思念も
まだ
この町の
数十センチ下の焦土の中に
眠っている

だから
五月の
宵闇の一隅を
私たちの焚くかがり火で照らしたい
鎮魂の
祈りをこめて

落合は
花の町
桜の季節が過ぎると
路地にも家々の軒先にも
小花が咲き
木々が芽吹く

小経は木漏れ日の街道となって
人々も
こどもたちも
自転車も
車椅子も
静かに行き交う

落合
この町を歩くと
いつもあの頃に
出会う

あの頃に
あの頃の
面影に













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