Re-高強度磁器食器との出逢いから・・・ “愛の器”のヒストリー


“いただきもの”の文化


“愛の器”の物語

出逢い そして “ことのおこり“
ある日、私は一人の旅人に出会いました。
その旅人(小木曽順務さん)がいうことには、「繰返し、繰返し(リサイクル)して使える“やきもの”があるということを知っていただきたい。それを多くの子供たちや、若い人たちにもっと使ってっていただきたい。そのリサイクルの輪を拡げていきたい」
そう願って日本全国を旅しているのだというのです。

私はなぜかその旅人の言葉が心に残りました。

私はそれまで割れたり、壊れたりした“やきもの”を捨てることに疑問をもったことはありませんでした。プラスチック製品や家電製品、その他多くの工業製品の廃棄物の行方には大変関心があったことは確かです。

なぜ割れたり壊れたりした“やきもの”のリサイクルなんだろう・・・?。

そのとき、ふと口ずさんだ歌ががありました。子供の頃からよく歌った童謡(唱歌)、「花咲かじいさん」です。その二番の歌詞にさしかかってビックリ。『イジワルジイサンホッタレバ カワラヤセトカケ ガーラガーラガーラガラ・・・』と歌っていたのです。いじわるじいさんが掘り当てたのは“愛”を失った生活廃棄物だったのですね。“やきもの”の原材料は地球物質そのもです。
でも美しくするか、醜くするか、それは人の“心”次第。

そこでもう一度『花咲かじいさん』のお噺のスジを思い出してみました。そこに見えてきたもは・・・?
 
物を大切にする心
 
命を大切にする心
 
他をおもいやる心
ではなっかたでしょうか
そして
 
「枯れ木に花を咲かせましょう!」という優しい願い。

私が出会った旅人(小木曽順務さん)は、こんなことを言いたかったのではないかと思ったのです。
そう思ったとき私は、永い夢から覚めたような気がしました。
そこに見えてきたものは、宇宙・物質・生命・精神・資源・文化の“道の駅”
 
“愛と死骨の道しるべ”だったのです。
それがこの物語
時空の果ての、その果から、今につながるヒストリー、千夜一夜の物語!
その始まり!・・・“ことのおこり”だったのです。
January 2008 you


<章へ>
序章 出逢い そして “ことのおこり
1章へ 物の命・生ある命のヒストリー
・最初に“いただいた”のはなんでしょう
・“愛の器”(あいのうつわ)
・なぜ“心”が芽生えたのでしょう
・あなたと私のコールサイン
2章へ 物の命→生ある命→創造する命のヒストリー
・創造する“命”へ・さらなる遭遇への旅立ち
・“暮らしのステージ”の幕開け
3章へ 資源のコンセプト
4章へ 「枯れ木に花を咲かせましょう」・・・!
・日本人の心の小箱にあるものは・・・?
・『花咲かじいさん』との出逢いから
5章 もう一つの“愛の器”のヒストリー
・Re-強化磁器食器との出逢い (なぜ“やきもの”をリサイクルなのか?)
・私が出逢った旅人(語り部)小木曽順務さん、そのお話は・・・

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