Contets-4 共鳴/はーとすとりんぐす

美しい表面にめぐり逢いたい・・・・

掃除(そうじ)の本

第1章 邂逅

6.ほ う き (箒)

掃き掃除

それは
ごみの移動なのでしょうか

 あるとき
『ほうきの“すじめ”を入れるのですよ』

教えてくださった方がおりました

『ほうきの“すじめ”を入れる』
重ねて
『ほうきの“すじめ”を入れる』

清々しいひびきですね

爪先20センチの浄め
爪先20センチの見つめ

そこは
精霊が宿り
精霊が通い

「いのち」を育み
「いのち」を送る


「こころ」と「想い」の行き交うところ

行き交うものの
想いも

歓びも 苦しみも 哀しみも
鎮めたいから
浄めたいから

そして
また
いつか
歓びに替えられる日が
あるかもしれないから

掃いては浄め 掃いては癒す

あのころ
 

思い出の中の
割烹着姿のお母さんは

何を想って

ほうき(箒)を
握っていたのでしょうか?
願っていたのでしょうか?