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遭遇広場・・・共鳴文化交流会

塗装の技術 初歩の初歩・・・ 『ペンキ屋さん 自分でやってみようかな・・・・』

ハウス・コーティング入門 ペンキ屋さん  自分でやってみようかな・・・・!
<その1>
美しい表面とのふれあい 共鳴文化交流会 編
親方からのメッセージ
めぐりあい は じ め に
自分でやってみなさいよ!
 永年住みなれた我が家を眺めて、ふと、ため息がもれました。
屋根に続く梁や、ドア、軒下などのペンキがポロポロと剥げ落ちているのです。
 本当は、ずっと以前から気になっていたのですが、いまどき、部分的な補修塗装のような仕事を気軽に、安く引き受けてくれるような塗装屋さんも知らないし、見積りをとるのも気が引けるし、困っていたのです。
 もし、自分でできることならやってみたい・・・・。
 そう思っていた矢先、地域の方々の集まりに参加した、そのお宅のご主人が塗
装の専門家だったのです。
わが家」 そこに みんなが集まれたらいいな・・・!
塗装のプロとの巡り合い、
  それから・・・・


初歩は初心のはじまりです。
 
   我が家、そこを感謝と歓びの器とすることができたらいいですね。
 その器の表面を美しくしたいいのです・・・・。
 そんな願いを込めて、
 「ペンキの塗り方を教えてください・・・・」
 「ノウハウを教えたがらない塗装屋さんが多いのですが、私は何でも教える主義なんです・・・・・」
 そこで、教えていただいた、『塗装の技術-初歩の初歩』
 その初歩の初歩とは・・・・。
「塗装」それは・・・お化粧と同じです
人生・・・それは、
 お母さんの、お姉さんの、
 あなたの、子供達の、
 孫達との肌と、こころの
 触合いはではなかったのでは ないでしょうか

  ご婦人なら、すぐご理解いただけると思いますよ。
 クレンジングとマッサージ
 古くなった塗料や脂質、汚れをおとす。つまり、リフレッシュです。清浄な素肌にもどすことですね。
 スキンローション・ミルクローションなど・・・・
 これは下地処理、お肌の調整です。
 ファンデーション・フィニシング
 塗料を塗って、しっとりと乾燥させましょう。健やかな表面が仕上がります。
 これがお化粧と塗装の標準的なプロセスです。美しい肌、表面を見つめていると、ピーンと澄みわたった心意気のようなものが感じられますね。
さて、我が家の塗装・・・・ことはじめ
『花』が咲いていませんか?
 では、自宅の部分の塗り替えということで、どこから、どのようにしたらよいのか教えてください・・・・・。
 まず、『地肌』を、じっと見つめましょう!。
 地肌の観察、それが一番大切です。状態、傷み具合、塗っててからの年数、特に塗装の表面が割れて浮き上がっている状態が目につきませんか?
 私たちプロのあいだでは、『花が咲く』と言っていますが、そうなったら、もう塗り替えなくてはいけません。
地肌の見つめ、観察のポイント

 『花』が咲いていないか。
 塗料が剥げ落ちて、水がしみこんで、木部が腐っていたり、鉄なら錆びが出ていないか。
 表面の真ん中辺よりも隅っこ、建物なら角、、一番下の方。水は下の方に垂れていくでしょう。そこをよく見るのです。
 状況を判断したら、いよいよ実行です。
お化粧のコツ、それは、洗浄と下地処理
 
 まず汚れをおとす。水でゴシゴシ洗う。
 『はな』がさいている部分やめくれている部分を削り落とす。それをプロの言葉では『ケレン』といいます。
 でも素人の人達でしたら、サンドペーパーをかけて、汚れを削り取った方がはやいと思います。
 外部なら40番から60番ぐらい、仕上げでは100番前後のペーパーがよいでしょう。
 時間の配分としては、3時間のお掃除、2時間の下塗り、そのくらいの配分ですね。掃除と下塗りを一日の工程と考えてもよいのです。
 とにかく、掃除をていねいに、ケレンをしても、ペーパーをかけても、そのまま塗れません。必ずダスターしてください。汚れの上に楼閣は建たないのです。表面をきれいににするということは、『塗料のくいつき』をよくすることなのです。
 
美しい表面は、下塗りから
 
 普通、皆さんの住まう家は、木造部分が多いと思いますから、木部の一回塗りをするとして、その下塗りは『オイルステン』です。
 これは茶系の下塗り塗料のことですが、塗料屋さんへ行って、『オイルステテン』あるいは『下塗り』といえばわかるでしょう。このくらいの面積だといって、調整してもらってください。
 本当はこれを二度塗りするとよいのですが、二度塗りすれば二倍ながもちするというわけではありません。むらのない、つやのよい仕上げをしたいという気持ちの問題なのです。
 素地が金属の場合、金属用の下塗り塗料もありますが、オールマイティーの下塗りもありますかあら専門店でよく聞いてください。
さて! 上塗りです・・・・
 
 下塗りがすんだら、一日おいて、こんどは上塗りです。目的の色を決めて」、面積を把握して、専門店で塗料を購入してください。
 まず、いきなり正面から塗りはじめないで、隅の目立たないところでテスト塗りをしてください。専門家も必ずこれをしています。
 そして、やりはじめたら最後までやりぬくこと。
やりながら自分字自身で技術革新をはかること。
塗り方のコツ

  まず、とりあえず、自分で塗れる程度の塗料を別の容器に取ります。
 私達は『さげつ』、下げ壷のことですが、いっぱいにに入れると重いですから、塗料を三分の一ぐらい取って、かき混ぜます。そこで刷毛につけてテスト塗りしてみます。スムースに塗れて、たれないていどの濃さに調整しましょう。
 塗料は、下塗り、木部、金属用など、用途を明確に言って専門の塗料屋さんに選んでもらってください。
プロは道具とプライドを大切にするのです

  塗る道具としては、刷毛、ローラー、また、スプレーなどがありますが、私は刷毛をおすすめします
 せっかく挑戦するのですから・・・・。それが塗装の王道と言えるでしょう。
 まず、隅っこから塗って、それをだんだん広げていくのです。
 自分の塗りやすい方法で刷毛を使ってください。
 正直言って、普通の家一軒、塗り替えすとなると、費用だけでもたいへんです。それを自分でやれば材料代だけですみます。
 目的を持って自分から実行することが尊いと思いませんか。